日本一遠い温泉 「高天原温泉」山行記 21.9.20〜23
  
    
2日目
    
     
                 
三俣山荘と鷲羽岳         黒部川最奥の源流 奥は岩苔乗越と黒部源頭 
                                                             左奥は祖父岳(じいだけ)
        
   
          二日目はいよいよ今回の山行の目的地「高天原温泉」に行ける日とあって朝5時に出発。
          テントの外に出してあったザックカバーに真っ白に霜が降りていた。天気は快晴のもよう。
          先を急ぎ、双六岳、三俣蓮華岳のピークを行かず巻き道を行った。帰りに登ればいいやと
          考えて巻き道を選んだのだが、これが思わぬ展開となる。黒部の源流を渡り、そこから急
          登を登るといよいよ「雲の平」だ。北アルプスの最深部に来ていることを実感する。

          
 
                  雲の平と薬師岳          チングルマの紅葉と薬師岳 雲の平にて

          憧れの「雲の平」は想像以上の広さに驚嘆。周りにはチングルマが真っ赤に紅葉し、整備
          された木道がさらに北アルプスの深部へといざなってくれるのでした。日本庭園、スイス庭
          園と散策し、雲の平山荘のあるギリシャ庭園から右手に登り奥スイス庭園を行き、高天原
          峠へと急坂を下ります。 高天原温泉に行ってその帰りという何人かが登って来ましたが、
          雲の平キャンプ場からのピストンと聞いて思わず「えー」と驚いてしまいました。充分1日か
          かりのコースです。高天原峠から山荘までさらに下ります。ようやく山荘が見えたのはもう
          15時半を回っておりました。温泉はさらに20分ほど下ったところにあるのでした。

            
                 
高天原湿原 山荘手前に広がる             高天原山荘

            
               
  高天原温泉と温泉沢                        男専用湯

             
 湯舟は下から混浴、男専用、女専用と3つあって男専用に浸かりました。白く濁って硫黄臭
           がして、湯の花がたくさん混ざり、かなり濃い温泉のようです。湯加減もちょうどよく、日焼け
           した首筋と顔がヒリヒリしました。先に入浴されていた方にウイスキーの水割りをご馳走にな
           りましたが、その旨いこと。昨日から23時間歩いてたどり着いた温泉は予想していたとおり、
           素晴らしい温泉でした。いやー来て本当によかった!


           
     
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